うつ病の原因・症状・治療方法など


鬱病うつ病の薬の副作用

抗うつ薬は、10〜14日程度飲み続けなければ効果が出て来ないとされているが、副作用の方はそれより先に出てくることが多い

良く知られている副作用には、
抗コリン作用にもとづく自律神経症状(口渇・便秘・腸の障害・眼の障害・排尿困難など)、
心循環系への影響(起立性低血圧・不整脈)がある。

また、副作用の程度は、三環系・四環系抗うつ薬で異なっている。

三環系抗うつ薬
効果は優れているが、口渇・眠気・便秘・めまい・ふらつきなどの副作用も出やすい。

四環系抗うつ薬
三環系での副作用を弱める改良がなされたもの。「選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)」は、上述の副作用が少なく効果も高いといわれている。ただし、日本では薬価収載されていないため、値段が高めである。


鬱病うつ病の治療方法

うつ病の治療において、「良心的に、明確に、分別を持って、最新最良の医学知見を用いる」という医療のあり方が重要視されています。

これは、その症状よっての治療方法や効果、薬の副作用、治療を行っていくと症状はどう改善していくかという予測などをしっかりと見つめ、その患者と一緒になって治療方針を決定していくことを目指すというものです。

このことを「根拠に基づいた医療」と言います。

しかし、精神医学の分野での病気の症状は多種多様であり、その治療法も様々で、特定することは大変難しいことです。
そのため、今までの患者のデータが大変重要となります。

その患者のデータをしっかりと分析し数値化するために「ハミルトンうつ病評価尺度(HAM-D)」「ベックうつ評価尺度(BDI)」「モンゴメリー・アズバーグうつ病評価尺度(MADRS)」などという評価尺度が設けられています。
その評価は、自殺の有無や入院期間、抑うつ症状などの度合いによって数値化され、うつ病の重症度やその患者の治療法を決めていきます。

うつ病の治療法には、

脳に直接作用する「薬物療法」「電気けいれん療法」「光療法」「断眠療法」「経頭蓋磁気刺激」「脳深部刺激療法」という治療。

言語のやり取りを主体とする「認知療法」「精神分析療法」「家族療法」「来談者中心療法」「集団精神療法」「心理教育などの治療。

体を動かしたりする「動作法」「作業療法」「自律訓練法」などの治療。

社会的な治療に属する「家庭環境や職場環境の調整」「訪問看護」「断酒会などの自助グループ」「訪問看護」「ジョブコーチ」などがあります。

この「根拠に基づいた医療」は精神医学界だけでなく、現代の全ての医学分野でも大変注目されています。

うつ病に対しても、しっかりとした病状の分析が必要であり、それに対応した治療をしていく事が、うつ病改善のためには重要なのです。


鬱病うつ病の症状

うつ病」と診断される基準とは、うつ病の主要症状である
抑うつ気分」「興味・喜びの喪失」のどちらかの症状があり、なおかつ、食欲体重睡眠身体的活動性の4つの領域で、顕著な減少または増加が生じるといった「身体的な症状」が重なって生じるというものです。

ではうつ病の主要症状である「抑うつ気分」や「興味・喜びの喪失」とはいったいどういった症状がでるのでしょうか?

抑うつ気分」におちいると、
「気分が落ち込んで嫌な毎日であり、自分には存在している価値などなく、死にたいと思う」という訴えが出てきます。
これは、「抑うつ気分」の症状によってでてくるのです。

「抑うつ気分」の症状は空虚感や悲しみ、気分が落ち込む、何をしても気持ちが晴れない嫌な気分になるといったものです。
また「抑うつ気分」に似ている症状として、自分には何の価値もないと感じる「無価値感」や死にたいと思う「自殺念慮・希死念慮」があります。

興味・喜びの喪失」によって
「何をしても面白くなく、物事にとりかかる気力がなくなり、何もしていないのに疲れてしまい、考えがまとまらず小さな物事さえも決断できない」という訴えが出てきます。

「興味・喜びの喪失」とは、発病前まで楽しむことができていたのに、全く楽しいと思えなくなってしまう「感情が麻痺した状態」のことをいいます。
これに似た症状に、「気分の低下と易疲労性」および「集中力・思考力・決断力の低下」という状態があります。